あなたの居場所をつくりたい

「人は第一の居場所である『家』と、第二の居場所たる『学校・職場』の往復だけで生きているのではない。それだけでも生きていくことは出来るが、このほかにも居場所を見つけられたならば、人生が格段に潤うんだよ」。
私の師匠はよくそう申しておりました。そして、メールを無視して自宅で寝ている私をたたき起こして遊びに連れ出し、たくさんの楽しみと、少しの苦しみを教えてくれました。

家、学校・職場以外にも快適な場所

確かに、人が日常生活を過ごす場所は、自宅や学校・職場に限定されるものではありません。応援しているバスケットボールのチームの応援に出かけたり、映画を見に行ったり、ボルダリングを楽しんだり…………。こうした時間も有意義なのだと思います。

第一・第二の場所の人間関係

今いる場所が心地よいのかどうか。それを決めるのはあなた自身。家族とか学校の先生、クラスメート、職場の上司や同僚など、周りの人が強制するものではないと思います。
だけど、第一の場所(家庭)や、第二の場所(学校・職場)では、そうも言っていられないこともあります。親とか配偶者に反発ばかりしていたら、なお一層、居心地が悪くなり、かえってストレスが溜まってしまう。
学校の先生とか会社の上司に逆らってばかりいたら、通信簿が悪くなったり、給料が上がらなくなってしまう。クラスメートや同僚と言い争ってばかりいると、「付き合いにくい」とか言われる。

周囲に合わせて行動する

だから、周囲の人の意向を忖度して、言いたいことを我慢したり、相手に合わせたりする。家族とか学校はなかなか変えられないものだから、自我だけを押し通したりしない。
それは、あなただけではない。相手方(親とか学校の先生、クラスメートなど)も同じように我慢しているかもしれない。

私の考える「サードプレイス」とは

実をいうと、人と人との関係では、家庭や学校・職場に限られず、社会のありとあらゆる場所で協調が求められている。自分の思い通りにはいかないのだ。
だけど、第一・第二の場所と「サードプレイス」では、大きな違いがある。それは、あなた自身が、「居心地の良さ」とか、「自分の夢をかなえること」を目的に、自らの手で選択できるという点だ。
運命共同体に基づく「しがらみ」にとらわれず、あなた自身が、あなた自身の価値観に基づいて獲得する「居心地の良い居場所」。それが「サードプレイス」なのだと考えている。

本来の「サードプレイス」

なお、サードプレイスという言葉は、もともとアメリカのOldenburg(社会学者)が提唱。自宅や職場とは隔離された創造的な交流の場だと捉えている。
つまり、私の考えるサードプレイスに類似してはいるけれど、微妙な違いがある。具体的なことは、今後、このサイトで説明していきたい。